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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


277)トランスヘイターのお人形遊び

前回のオートガイネフィリアの話から、トランスヘイターのお人形遊びに話題に移したい。トランスヘイターのお人形遊びとは、トランスヘイター自身が、極端で過激な思想を発信する都合のよいトランスジェンダーやフェミニストのデコイを造り、ネタとして消費しまた対立を煽ることだ(考えうる最も最悪な理由は、PV(閲覧数)を稼ぐためだろう。戦争ビジネスと同じ発想である)。フェミニストとトランスジェンダーを対決させよう、という試みも少なくない。

有名なところでいえば、Twitter(現X)のインフルエンサーの滝沢ガレソ(@takigare3)が専属フェミニズムアドバイザーとして紹介している三浦よし(@minorit403)は、トランスヘイターやアンフェミにとって叩きやすそうな要素や言動を露骨にアピールしている。他にも、トイレや風呂の時のみ女性用を使いたくなる場面性トランスジェンダーを名乗って、ジェンダーレスを妨害するやつもいる。このようなやつらは、反感を買わせることを目的に活動している。

このような話は、何もインターネット以後の話ではない。エムケの『なぜならそれは言葉にできるから』(2019)の中に、ネオナチがステレオタイプなユダヤ人に変装する話が紹介されている(160-161頁)。ネオナチの青年がユダヤ人に変装して笑いを取るだけではなく、子供たちを怖がらせに行くことで「恐ろしいユダヤ人」の像を子どもたちに植え付けるという。その目的は、ユダヤ人が危険な存在であることを知らない人に対する啓蒙だ。

このエピソードとトランスヘイターが見事に重なる。要するに、トランスヘイターは、LGBTQ+を「行き過ぎた個人主義」と批判する統一教会、それに共鳴する神社本庁、そしてネオナチと根本的に同じ思想を持っている。しかし、ネオナチと同じであることを誉れ高く思ってそうだ。お決まりの「ナチスはいいこともした」のセリフと共に。

2023-08-10