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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


196)挫折して放棄した曲

aikoを聞いたことがなかった、と記事を以前書いた(「カブトムシは知っている」)。aikoが流行した00年代前半は、CDの紙ジャケ再販ブームの後押しもあって、名盤ばかり聞いていた。いくらaikoを知らないとはいえ、これはこれでミーハーだろう。そんな中、作曲を挫折させるような曲(大抵はイタリアン・プログレッシブ・ロック)がいくつも現れた。

衝撃を受けた曲は沢山あるが、最も印象的だったのが《River of Life》だ。この曲は、Premiata Forneria Marconi(PFM)が1973年に発表した『幻の映像』に収録されている(EL&Pのレーベルであるマンティコアから発売)。兎にも角にも、当時のぼくがやりたかった事が30年も前に“完璧に”やられていた訳ですよ。自分の曲が途端に恥ずかしくなって、作曲中の曲をいくつか放棄した。

放棄した曲が、「古い音源を発掘した話」の中にあった。聞いてみるとやる気をなくして途中で作るのをやめているのがよく分かる(ドラムを追加したら少しマシになるかも)。なお、主題が《リュートのための古風な舞曲とアリア》のシチリアーナ風で、3/4拍子の中に2/4拍子を作るヘミオラも使っているが、同時期には古楽にもハマっていたからだと思う。

【PFM風?の未完成曲】

強いていうなら、PFMは模倣技法をしてない(と思う)が、LE ORMEの《Sospesi Nell'incredibile》やIL ROVESCIO DELLA MEDAGLIAの《La Grande Fuga》がもっとかっこよくやっている。何をしてもダメなのだ。そんなこともあって、今では余白が感じられるような曲しか書かなくなった。

2021-12-29