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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


192)水電力の民営化が認可されたが

金沢市の水電力の民営化が認可されてしまった。宮城の水道事業がフランスのヴェオリア社に売却された記憶も新しい。時間を掛けて整備してきた、生活もとい生命に直結するインフラをやすやすと民間企業に売却するなんて普通の感覚じゃない(外資なんてもってのほか)。インフラ事業は、利益率で決めるものじゃないし、ましてやその成果が出るのは10年単位だろう。本当に目先のことしか見ていないのだ。

金沢市は、次の6社で構成された新会社に売却決めている。北陸電力、東邦ガス、北國銀行、北國新聞社、松村物産、小松ガスである。また、新会社に出資はしないものの事業をサポートする会社として、北菱電興と米沢電気工事の2社がある。これらは外資ではないものの、出来レース感を強く感じてしまう。

金沢市役所前で共産党あたりの団体が市役所に向かってデモをしていた。「民営化反対」という垂れ幕を掲げ、通行人に賛否をシールで表明して貰っていた。デモ活動のやり方に口を挟みたくないが、もう少しいいやり方があったと思う。賛成か反対かなんて、関心を持ってる人間しか反応しない上に、その大半が反対でしょう。

しかし、みんなそんなにネオリベ(新自由主義)が好きなのだろうか。いや、そもそもネオリベなんて言葉すら知らないのかも知れない。だから、共産党は、単に反対声明を出すのではなく、もっとネオリベのヤバさを周知する活動をすべきだったのだ。自分たちが理解してても他者がそうとは限らないのだから。まあ、ぼくも経済に関しては、有名な人名や用語をなんとなく知ってる程度で、まともな本を読んだことはない。

話は変わるが、大学の先生と政治の話をしていると、「ローザ・ルクセンブルクって人知ってる?」と聞かれた。恥ずかしながら名前すら知らなかった。一番やさしそうな『経済学入門』を読んでみようと思う。ルクセンブルクは、搾取を国内だけに留まらず国外からも行うことで資本主義が成立するという(ちょっと違うかも)。現在の日本で、平然と行われている外国人技能実習生なんかは正にそうだろう。

2021-11-30