作曲・浄書・指導・音響

金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


165)500倍流せば同じ?

知人のブログを読んで知ったことだが、共産党の高橋千鶴子さんの高濃度トリチウムを含んだ汚染水の海洋放出を巡る発言が非科学的である、と批判されているようだ。その発言は、しんぶん赤旗のサイトで読むことができる(「汚染水海洋放出 何が問題か」しんぶん赤旗、2021年4月16日)。記事の概要欄をつぎに引用する。

500倍の希釈でも500倍流せば同じ

―「薄めて海に流せばいい」という政府に対し、海洋放出を決定する前日の国会で、放出反対の立場から菅義偉首相らに質問し、「海洋放出しても40年かかる。それだけの時間があれば、(放射性物質が半分に減る半減期が約12年の)トリチウムはもっと減衰し、新たな道も決まる」と指摘しましたね。

ぼくは文系ということもあってか、高橋さんが言っていることは至極当然のことに聞こえてしまう。何がおかしいのかよく分かっていない。

まず、高橋さんは頭ごなしに海洋放出を否定している訳ではないだろう。政府がいうよう、放出に30〜40年かかるのであれば、トリチウムの半減期である12年を待ってから、改めてどう対応するかを考えてもよいのではないか、と言っているのだ。

汚染水を海洋放出するかどうか、この問題は科学だけで判断し決定できるものではない。まずは、そこで生活を営む住民の感情を十分に汲み取って理解するところから始めるものだ。人に寄り添わない政治に何の意味があるというのか。科学と合理性で意思決定を行うのは物語の中のマッド・サイエンティストだけで十分だ。

2021-05-03