作曲・浄書・指導・音響

金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


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108)噂の力ってすごい

新型コロナウイルス(COVID-19)の石川県で5人目の感染者でた。新型コロナの感染力をみると、自分も感染すると考えて行動したほうがよさそうだ。新型コロナは風邪程度の症状あるいは無症状という場合が多々あるらしく、それが感染拡大に一役かっている。しかし、重症化する可能性もあるので油断はできない。そして、感染拡大の最大の原因はなによりも政府の対応のまずさである。

クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で船内感染が発生したとき、厚労省を筆頭に政府の対応は杜撰でかつ後手に回っていた。しかも、安倍総理は国民の前に出てこないときた。おそらく、問題と総理(像)の結びつきを恐れたのであろう。これには保守の人も怒りをあらわにしていた。だが、そんな中でもネトウヨは、安倍や厚労省の対応は間違っていない、と元気に言い張っている。この段階では、ネトウヨにとって安倍は本当に聖帝なんだな、と思っていたがどうも納得いかない。そんな中、ツイッターで次のようなツイートが大量に発見された。

よく考えたらコロナウイルスにかかってる人あんまいないよね笑 噂の力ってすごい

このツイートをしたアカウントは、共通点としてとある大学生をフォローしていた。ネットビジネス云々と語るのなかなか胡散臭いやつである。彼を洗ってみると、ランサーズというクラウドソーシングを生業としている会社にたどり着いた。ランサーズで募集している仕事を探してみると、安倍首相を称える記事作成の依頼がみつかった。また、ランサーズの取引先一覧には内閣府が明記してあったが、これは誤りとされ削除された。なお、2月25日に、ランサーズの秋好陽介社長と安倍首相が会食したことを付け加えておく。

映画『新聞記者』にも登場したネットサポーターズクラブ(ネトサポ)だけではなく、ブロガー(?)もネット工作に加担していたことになる。まあ、根本がバカなのでこうしてバレるわけである。そして、一昨日くらいから、「メディアはコロナを煽るな」「コロナの検査は医療のリソースを圧迫するだけで無駄」「厚労省はこれを見越しての行動をとった」という、メディア批判かつ政権擁護が突然増えた。特にオールドメディアや野党に対して異常ともいえるほど辛辣だ。彼らがただのネトウヨなのかランサーズなのかは分からないが、見苦しいを通り越して哀れとも思える(彼らは、自身は情報強者と振る舞い、他人はみな情報弱者であると見下している)。

マルクス・ガブリエルは、『未来への大分岐』(集英社、2019年)の中で、ネットはヘイトスピーチ等の温床であり、(企業が)規制すべきといっていた。しかし、ぼくはそうは思わない。情報の取り扱いを学ぶシステムが構築されていないのに規制することには反対である。なぜならば、それは持つものと持たざるものを峻別することで、その行動を規定する、エリート主義の他にならないからだ。まずは、情報の取り扱いを学べる環境を用意することが先決である。

2020-02-28


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