作曲・浄書・指導・音響

金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


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83)元中学生日記を聴く

NHK-FMで放送中のラジオドラマ『元中学生日記』を聞いている。この作品は、NHKで1972年から2012年まで放送された『中学生日記』のスピンオフ的な位置づけで、あらすじは次のようなものだ。主人公の加藤(29歳、フリーター)は、同窓会に参加する。そこで中学生時代に書いた、しかし捨てたはずの日記を中学時代の親友原道から返された。だがその日記には文面を消すことで、その日記を付けた過去に戻ることができる力があった。加藤は日記を使ってタイムリープを繰り返し、過去の様々な問題を解決して人生をやり直そうと奮闘する。

主人公の加藤は29歳。現在の2019年から逆算すると中学生時代は14年前の2003年頃である。当作はその時代の要素が色濃く反映されている。たとえば、前述のタイムリープに加えて(00年代はサブカルにおいて「ループもの」が流行った)、当時流行っていた『遊☆戯☆王』のカードゲームとアニメの劇伴が度々登場する。つまり『元中学生日記』は、中学生日記、タイムリープ、遊戯王、の三つの要素で構成されており、リスナーの世代をかなり絞った作品である。

さて、このラジオドラマの枠は、「青春アドベンチャー」と呼ばれる1話15分で、例外はあるもの全10回で構成されるラジオドラマである。デュマの『モンテクリスト伯』といった古典文学から、吉田秋生の『BANANA FISH』といった漫画作品、そして『元中学生日記』といったオリジナル作品まで、ジャンルに縛られることなく、さまざまな作品を放送していて、昔は好んで聞いていた。そして、この青春アドベンチャーを聞くのはとても久しぶりである。ラジオドラマは作業しながら聞けるので、ぼくのスタイルに合っている。

2000年初頭は、青春アドベンチャーをテープやMDに録音するエアチェックをして聞いていた。しかし、聴き逃しがあったり、放送済みの作品を聞くことはできなかった。そこで、ファイル共有ソフトを使って有志と交換していた。そんなわけで、古い作品をそこそこ持っている(音は良くないが)。しかし、今はそんな苦労をしなくても、NHKラジオをインターネットで簡単に高音質で聞くことができる。「らじるらじる」の「聴き逃し番組」で5日前までの放送が聞けるのだ。ぼくもこれで聞いている。そして今日、『元中学生日記』の第10話、つまり最終話が放送される。

2019/08/30


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