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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


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62)アラビア数字は全角か半角か

コンピュータでアラビア数字を扱うとき、特に横組において全角アラビア数字か半角アラビア数字のどちらを使うべきかで悩むことがある。なんだか馬鹿みたいな悩みにもみえるが、単に見栄えだけの問題ではなく、全角と半角が混ざることで正規表現を利用したテキスト処理が困難になるという大きなデメリットがあるのだ。

筆者はアラビア数字が一文字の場合は全角を(例:5月)、二文字以上の場合は半角を(例:12月)使っていた。しかし最近これはどうも良くないのでは、と感じていた。というのも、ちょっとした見栄えのためにテキスト処理を犠牲にするのはおかしいし、そもそも半角アラビア数字を単体で用いた時にきれいに表示されないのは、アプリケーション側の問題だからだ。

ところで、アラビア数字が一文字なら全角、二文字以上なら半角を使っていたのは、それが組版の慣習と聞いたことがあるからだが、典拠に当たった訳ではない。そこで、『日本語表記ルールブック』(第2版、日本エディタースクール、2012年)にて数字の表記について確認してみよう。

横書きの印刷物では、アラビア数字や欧字・欧文はすべて固有の字幅をもつ欧文文字(プロポーショナル文字)を使用するのが原則である。したがって、アラビア数字や欧字・欧文については、原稿では1バイト文字(半角文字またはプロポーショナル文字)を使用する。(57-58頁)

つまり、アラビア数字は基本的に半角を用いると書いてある。また、当書が発行された2012年では、一文字のアラビア数字を全角にする慣習はなくなっているようで、本文においてもアラビア数字は文字数にかかわらず半角になっていた。というわけで、とりあえずは当書で提示された様式で記述することにしたい。なお、縦書きの場合は全角と半角で文字の方向が異なるので、適宜使い分けることになりそうだ。

2019/02/23


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