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金沢音楽制作

金沢音楽制作では、楽曲・楽譜の制作と、作曲や写譜などレッスンを行っています。


50)Qiitaは益をもたらすのか

前回の記事の追記として書きましたが、長くなったので分けました。

エンジニアのためのQiitaというコミュニティサイトがある。端的にいえばコンピュータに関する記事を投稿するためのサイトだ。日本のIT分野において最も有名なコミュニティサイトで、利用したこともある。

Qiitaは有益な記事がある一方で、アドホックで本質からかけ離れている記事も少なくない。それは初学者を混乱させ、最悪の場合システムの復旧が必要となる場合もでてくるだろう。つまり僕の考えはこうだ。Qiitaは益となる以上に害をもたらす可能性があり、そのような雑多な記事は個人サイトに書くべきである(本サイトのノートのように)。

害となり得る記事の例を示すと次のようなものになるだろう。設定を羅列するだけで自分でも理解していないと思われるもの、表示設定や特定のシェルを主観によって強要・誘導するもの、ITニュースの報告だけをするもの、manや--helpに書いてある自明すぎるもの、ライトノベルやまとめサイトのような表題でPV数を稼ごうとするもの、日記・ポエム、などだ。

これらがなぜ問題なのか。それは先述したように初学者に不要な混乱を招く可能性をもっているのに加えて、google等の検索結果の上位に表示されるため、目につきやすいからだ。Qiitaが検索上位に表示される理由は、googleがSEOランクをドメイン単位(qiita.com)で評価しているからで、それだけQiitaが無視できない巨大なコミュニティだということを表している。

このような意見に対し、「検索の方法に問題がある」「検索エンジン側の問題だ」という反論も考えられるだろう。なるほど、たしかにQiita(ユーザ)だけの問題ではないのかもしれない。論点のすり替えであることを承知して反論するならば、検索エンジンのAIが記事の「質」を図ることはおよそ不可能であり、その実現には少なくとも記号設置問題やフレーム問題が解決される必要があるだろう。そして、その実現は本当の意味でAI時代の到来であり、Qiitaといったエンジニアのコミュニティサイトは不要となる可能性がある。つまり、Qiitaがその目的を達成し得うるのは、現状の環境においてのみと考えるのが自然だ。

既にQiitaにおいては、新人教育論や技術文章術などの本来の目的とは異なった記事が台頭してきている。また、本記事のようなものをQiitaの記事として投稿し、そこで議論している始末だ。今後Qiitaが有用性を獲得し保つには相当の努力が必要となるろう。

2018-11-29